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2016年アメリカ大統領選 ~トランプ革命は起こるか~

こんにちは、けんろくと申します。

はじめて記事を書かせて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、記念すべき初記事ですが、今話題のネタ、ズバリ、ドナルド・トランプの大統領当選についてです。

2016年アメリカ合衆国大統領選挙 - Wikipedia

ホントは大統領選前日ぐらいに書こうかと思っておりました。

出遅れてしまって何番煎じだよ!という感じですが、

このトランプ大統領誕生という歴史的瞬間に関して、政治オタクとしてコメントを残しておきたく、記事を書かせていただきます。

 

話は少しさかのぼりますが、8年前のオバマVSマケインの時、「共和党にはネクスト・レーガンがいない」と共和党内で嘆かれている新聞記事を見たことがあります(定かではないですが、実家で読売と日経を取っていた為、読売だったと思います)。

レーガン大統領と言えば、80年代アメリカを象徴するような人物で、「強いアメリカの復活」の実現をめざし、ソ連との冷戦を実質的に終結に導いたと現在では称えられる、強いカリスマ性を持った大統領でした。

2008年当時、民主党オバマ・ヒラリーというカリスマ候補に恵まれていました。一方の共和党はブッシュ大統領の不人気に喘ぎ、さらに後継となる大統領候補もいまいちパッとしない、「レーガンのようなカリスマ性あふれる人物が共和党に現れないものか」、というのが当時の共和党内の空気だったようです。

 

そして8年後、見事に勝利をもぎ取り、かつ驚異的なカリスマ性にありふれた人物が共和党から登場しました。ドナルド・トランプ次期大統領です。

レーガンも当時としては異色の俳優出身の大統領でしたが、それでも大統領になる前にはカリフォルニア州知事を務めるなど、政治家としてのキャリアを経てきた人物です。対してトランプは、殆どもっぱら実業家やテレビ出演として有名になった人物で、歴代大統領でははじめて政治家のキャリアも軍人としてのキャリアも踏んでいない異色の経歴の持ち主です。

しかし、それ以上に注目すべきは、彼のそれまでの共和党主流派から大きく外れた政策・主張ではないでしょうか。

「アメリカ・ファースト(アメリカを第一に)」を掲げるトランプは、反グローバリズム・反新自由主義的路線を謳い、共和党の主流派から見れば、「民主党の主張ではないか」と思える内容です。「公立学校の授業料無償化」等を掲げ、「民主社会主義者」を自認していた民主党のサンダース候補の政策との近似性も良く指摘されます。

米大統領選で躍進する「極右」トランプと「極左」サンダースが示す「挑戦者ポジション」の可能性 | ハーバービジネスオンライン

 

また、あまり日本では報道されておりませんが、トランプは今後十年間で1兆ドル(約105兆円)を支出する公共投資の実施を計画する等、積極財政論者としても知られています。これもまた「小さな政府」をよしとする共和党主流派の本来の路線からは受け入れ難い主張です(トランプの財政政策については、とても興味を持っている内容なので、改めて別記事で論じていきたいと思っております)。

トランプの政策というと、日本のニュースでは日米の防衛負担費の問題や、日本の対米輸出に関する規制の懸念の問題ばかり論じられており、直接的に日本と関係のなさそうな問題はあまり顧みられない傾向にあります。しかし、彼の内政政策も含めて、アメリカを如何に変えようとしているのか、日本人はもっと注目していいと思います。トランプというとどうしても一連の過激発言・失言が注目されがちです。勿論、それらの発言も彼が人気を得てきた所以で決して軽視はできないですが、彼がどのような政策を実行に移そうとしているのか、そして、そこから日本は何が学べるのかについてもっと考えていってもいいと思います。

 

いろんな意味で型破りな大統領となった感のあるトランプであり、彼が大統領になることを受け入られらない人々による大規模なデモが今でも続いております(新しい大統領の誕生がここまで反感を買うのは、奴隷制度を巡って国内が本当に2分してしまったリンカーン以来かも知れません。)。彼らから見れば、トランプは単に品の無い大統領・マイノリティー排斥の大統領に見えるのかもしれません。

しかしながら、トランプ大統領の誕生は、36年前のレーガン大統領をはるかにしのぐ大きな意味を持つと僕は思います。長年貧富の格差が問題になってきたアメリカにおいて(皮肉にも、現在のアメリカの格差問題は、レーガン時代に端を発しています)、取り残された人々の不満がトランプをアメリカの最高権力の座に押し上げたとも言えます。

トランプが「トランプ革命」を巻き起こし、再び多くのアメリカ人が実感できる「偉大なアメリカ」を実現できるかどうか、日本人としても見守っていきたく思います。